1940・50年代のデンマーク家具の中心的デザイナーである

ハンス・ウェグナーの代表作。

先日、やっと念願だったYチェアを購入しました。

材種はビーチ材です。仕上げは木の素材を活かしたソープ

フィニッシュ。

日本人だったら手垢が付きそうだから・・・厚い塗膜の塗装で

覆ってしまうところですが、ナチュラル指向の強い北欧では

この仕上が一般的に好まれているそうです。

白木の肌から柔らかさとあたたかさが手から伝わってきます。

そしてなんと言っても座り心地のよさ。

座面高さは42ｃｍと身長の低い私にも足がつく高さ。

普通の人ならゆったり腰を深くかけ、しっかり足がつく高さでしょう。

そして座面のペーパーコードの張り具合が、なんとも心地よく腰を

やさしく受け止めてくれます。

座面が木ではないので、長時間座っていてもお尻が疲れません。

座り心地のよさと美しさを追求してつくられた名作だと思います。

世界中の人々に愛されベストセラーになっているのは

頷ける話です。

白木は使い込むにつれ、これからいい艶に変わっていきます。

それは使う人達の楽しみのひとつと言えるでしょう。

価格は量販店の椅子と比べるとかなり高いですが、この椅子の

良さと次の世代にも受け継いで永く使える事からいうと、

決して高いことを感じさせない１品でしょう。