にまで行きとどいたクオリティの高さにショックと感動を覚えるでしょ

う。

１９２５年バング氏オルフセン氏の２人の若いエンジニアがデンマー

ク北部の小さな小屋裏の作業場から始めた取り組みは、今や世界中

でファンをつくりだしています。２人は機械技術の進歩にとどまらず、

人のために何ができるのか？人の生き方にどのように調和するか？

そんな発想のなかから次々と商品を生み出しました。

永く、そして愛されるように・・・　

このプレイヤーにはそんな願いが込められているのが感じ取れます。

いまの日本の使い捨て文化でつくりだされた物が、そこでは非常に

希薄な精神で生産された粗末な物にしか映らないのが残念です。

当時２６歳でオルフセンを購入した私にとっては、いまの自分の考え

をみつけるひとつの鍵になったような気がします。

リモコン一つにおいても、その細身のシャープなデザインからは想像

出来ぬほどの重みが、手で持ち上げた時に伝わってき、操作するの

が楽しくなってきます。

そして本体正面に手をかざすと、音楽の世界に歓迎するかのように

ガラスが開き、そして静かにＣＤがまわりはじめます。

このＣＤプレイヤーで音楽を聞くとき、知らずのうちに五感で音楽を楽

しんでいることに気がつくことでしょう。

そんな、バング＆オルフセンの精神を感じさせる１品です。