一坪ほどのこぢんまりした玄関。 アールの板壁に誘い入れられるように入ると、 まず目につくのが出窓越しの緑の眺め。 そんなお外の景色を眺めながら玄関を抜けると、 すぐそこはリビング・・・

南面の連続した窓のお陰で、 空間に広がりが感じられるのと、 緑の眺めとお日さんをいっぱい 取り込んで！ 近い将来、この窓の外に草木を植える予定だそうです。 ヤマボウシ、ユキヤナギ、ナツツバキ・・・ 近い将来そんな景色が楽しめるのかな。

玄関が明るく、眺めがいいのって、気持ちがいい。。

リビングから玄関を振り返ったところ。 とてもシンプルな玄関。

空間はモダンでありながら、 少し和を感じさせるつくり。 「モダンな住まいが好きだけど、 私たちのベースはやっぱり和かな。」 そんな建て主さんの好みを 反映させた住まいです。

和紙のあかりは、 不思議と心を 落ちつかせてくれる・・・

出窓は、収納を兼ねながら リビングの椅子的な役割にも・・・

２階へあがる階段の手すりは、落下防止も兼ねてタテ格子に。 「格子を室内のどこかに取り込みたい。」そんな要望をカタチとしたところ。。 和のエッセンスを感じさせています。

アールの板塀は、玄関とＬＤＫを区切る目隠しのようなもの。 少しモダンに・・・

木の温かさ、 伝わって来ますか？

ＬＤＫはシンプルな ワンルームのような空間だけど、 木の温かさや外界の自然が映りこんで 表情豊かな空間へと・・・

いつも窓をオープンに！ 風が抜ける空間って 気持ちがいい！

空間の”抜け”は計画をするうえで、とっても重要。 もしそこに窓がなければ、 このダイニング空間はもっと閉鎖的で暗い雰囲気に！ この心地よさって、 外の光や自然による恵みによるところが大きい・・・

板塀の外は建て込んだ住宅街と道路だけど、 窓を開け放ちダイニングでお茶をしていても 気にならないのはこの板塀のお陰！

板塀を少し透かせることで、 閉ざしながらも少し外の気配が 分かる程度に・・・

キッチンに立つと、 ここからも外のデッキや緑が眺められる。 いずれは木々も成長して、 緑がいっぱい感じられるデッキ空間に・・・ そんな景色を見ながら 楽しく、気持ちよく、クッキング！

夕刻・・・ 家族を迎えてくれる 温かい灯火が灯りました。

さあ、お帰りなさい。 「今日は何があったの？」 そんな優しい声が聞こえてきそう・・・

昼間、見慣れた緑たちも、 夜の静けさのなかに 少し違った雰囲気。

温かいあかりのもとで、 笑う姿と、楽しそうに食卓に集う家族の光景・・・ 家族と、あたたかい家に包まれて 今日もお疲れさま・・・

■ひとこと■ 引っ越しを終えて、しばらくぶりに遊びに伺いました。 実際住みだしてからの使い勝手や不具合などを、 今後の設計の糧にするために色々と正直なご感想を頂きました。 設計者として成長していくための大切なご意見です。 嬉しいご感想や厳しいご指摘まで・・・ 「言葉では説明出来ないけど、本当に居心地がいい！ずっと家にいたいぐらい・・・」 そんな目に見えない部分を感じていただけたことが、 何より嬉しく、最高のホメ言葉でした。。